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ツイッターで見つけた英語記事を和訳しています。

アレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏「問題はロボットではなく、社会システムにあります」

金曜の夜に68歳の方とディナーを取っていた時、彼にツイッターの使い方を訊ねられた。「ある人をフォローしたい」と聞いて私は自然に喜んでいた。彼の口から「アレクサンドリア・オカシオ=コルテス」の名前が出るまでは。

 

ニューヨーク出身の民主党議員である彼女が入党し、ツイッターで話題になって以来、あらゆる側面の毛を逆撫でられたものである。

 

その週末、彼女はSXSWの取材を受け、ありきたりな考えばかり述べていた。その中で特に目を引いたのはロボットに関する話題である。

 

彼女は観客の一人(間違いなく技術系の新人だろう)からの「人間の仕事をロボットが奪う件についてどうお考えですか」という質問に答えていた。「自動化が人々を失業に追い込むことだけの問題ではなく、今まさに現在の社会システムか自動化していることが問題です」という。

 

この回答は的を射ていたように思う。法律が自動化し、金融が自動化し、公務員は徹底的に苦しむことになる。

 

「これは不平等を自動化しているとも言えます。経済的不平等の悪化について語るなら、まず社会基盤のシステムを改善しなければ、テクノロジーの進化は不平等を加速するだけになってしまいます」

 

大多数の人々は国全体の繁栄から便益を受けられない、と彼女は認識している。私達はロボットの到来を歓迎するべきなのに残念なことである。

 

「高速道路の料金所で係員さんが仕事をしなくて済むようになることを気に病む必要はありません。歓迎すべきです。しかし私達は『仕事がなければ死ぬしかない』社会に住んでいるため、それを喜べないのです」と語っていた。

社会はその解決策を必要としていると言い、ビルゲイツのロボット税90%案を話題に出していた。本当に企業に対して課税する案だ。

 

オカシオ=コルテス氏によると社会システムの問題を解決すれば、ロボットの到来を歓迎できるはずだ。

 

彼女は少し考えて「自分たちで教育する時間が増えたり、芸術活動をしたり、科学研究に時間を投じたり、発明したり、遊びにでかけたり、私達が住むこの世界を楽しむ時間が増えるという考え方も可能ではないでしょうか。クリエイティブな活動の全てが賃金の制約を受けなくなるのですから」と言った。

 

一部の人達がそれを絶対の理想として受け取らないかと、私は不安に思った。大勢の人々がアメリカのキャピタリズムの悲しい現実を、主に破産が原因で健康が損われている現実を受け入れてしまっているため、共食い以外の社会を想像できないのである。

 

結局、多くの人が気づき始めたように、人間の便益に供するにはテクノロジーの進化はあまりにも高速すぎたのだ。(他の政治家たちも、特にFacebookGoogleのことを考えると、ふいにこの発想にたどり着くようである)

 

「一個社会である私達の技術的進歩は、有限のリソースを取り扱う社会システムを追い抜いてしまった」と彼女は語っていた。

 

特に「お金持ち」には、だろう

 

一市民として、私達は技術の進歩をそれほど享受できたことはない。それにも拘わらず、私達は苛烈に働いているのである。

 

「私達が続けてきた労働の量は最低限のはずです、私達が生産する富を規準にした賃金が実際に支払われるなら、ですが」

「残念ですがそうではありません。私達はどれほど少ない賃金に耐えられるのか、を規準に支払いを受けるのです」と言う。

それは彼女の言うところの「偉大な技術を分け合う経済」なのだろうか。

 

テクノロジーは間違いなく、私達の不平等を大幅に悪化した要因である。多くのテクノロジー企業は他の企業群と比べ、その収益に対して恐ろしく少ない数の人間を雇っている。

 

その一方で私達もオンラインショップに向かい、商品を驚くほど安く購入しておきながら、Amazonの倉庫で働く職員全員がトイレに駆け込む姿を想像したりしないのである。

 

ただ、銀行員である私の友人一人だけは否定するかもしれない。彼に言わせると、人は商品の正味に対して支払いすぎだという。彼は優秀な銀行員である。

 

最低でも言えるのは、オカシオ=コルテス氏は重要な問いを残し、脊髄反射的にロボット反対を唱えたりはしなかった。

 

もし私達がほんの少しの間、もうちょっとだけ多くの人達に分け与えられる方法を決められるように、技術の進歩を遅らせられるなら、いっそ、中断できればと思いませんか

 

そうするともっと幸せになると思います。オカシオ=コルテス氏の見解ではなく、 最新のWorld Happiness Reportがその根拠です。

 

「国民一人あたりの収入は1972年から二倍以上になっているのに、幸福度(外見上の健全さ)はほぼ横ばい、または低下している」ことをアメリカに伝えているのです。

 

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